不動商店会について



 不動商店会は調布市の中心からやや南の地点に位置し、京王線布田(ふだ)駅から南に行くと日活撮影所や大映撮影所(現角川大映撮影 所)があり、映画の街として知られています。
映画・TV撮影用の小道具や装飾品をレンタルする「高津装飾美術」も商店会にあり、併設された 芸能美術文庫PALではあの有名俳優や女優が使った小道具や小物達にも逢えるかも知れません。
駅前から北方の深大寺方面へ向かい旧甲 州街道との交差点の角に常性寺の調布不動尊があり布田の「お不動さん」の名で親しまれ毎月二十八日に護摩焚きが催されます。商店会は テレビ放送開始と同じ昭和28年に縁日の賑わいから不動商店会として発足しました。


   昭和30年代の布田駅前

-現旧甲州街道調布方面を望む-
※「布田駅前交差点」(昭和30年代)
(株)郷土出版社:
「目で見る 調布・狛江の100年」より


1953年(昭和28年)
布田駅と踏切

1959年(昭和34年)
布田駅

1967年(昭和42年)
布田駅前通り

1977年(昭和52年)
布田駅

1985年(昭和60年)
秋の夕暮れ 布田駅

2021年(令和3年)
旧駅舎はポストあたりにありました。線路が地下になり(2012年 平成24年8月)踏切がなくなり、駅前広場ができて駅舎が新宿寄りに移動しました。 それまでは混雑時には1時間に40本もの電車が通過するので開かずの踏切でした。


 2年後に調布町から調布市になり更に9年後バイパスとしての甲州街道が開通して、東京オリンピックではマラソンのアベベや円谷たちが駈け抜けました。
その道に面して5月には境内一杯の見事な色と香りで訪れる人を魅了する「千年の藤」で有名な国領神社があります。
この辺りは江戸中期より布田五宿と呼ばれる宿場だったそうです。
 大正2年に京王電気軌道の笹塚・調布間が開通し、調布から先は馬車に乗り換えて府中・八王子・甲州方面に向かいました。
当時の布田駅は調布不動尊と成見屋さんの間にあり線路は旧道を横切っていました。


   

-旧路線布田不動尊駅で甲州街道を横切る電車-
※「現在の常性寺付近と思われます」(大正9年頃)


また多摩川には渡しがあり鮎を採るための鵜飼もいたようです。
 平成7年に街路灯を整備しその完成を地域の人々と一緒に祝うために「ハッピーまつり」を行いました。その催しは日頃の感謝をこめて現在に至っています。
 商店会のシンボルマークの「うさぎ」はその時に採用されました。いつも走り続けてホップ・ステップ・ジャンプと飛躍する商店会でありたいとの想いが込められています。
歴史ある老舗と最先端の店とで構成される不動商店会をどうぞご利用ください。




調布不動尊
常性寺(じょうしょうじ)

   常性寺

鎌倉時代に多摩川沿いに創建されましたが、慶長年間(1596~1615年)に旧甲州街道沿いに移築し、現在に至っているそうです。境内には本堂、不動堂、地蔵堂を構え、その中でも不動堂には成田山不動尊を勧請した不動明王をお祀りしており、調布の”お不動さん”として親しまれております。
縁日の賑わいから不動商店会として発足しました。

調布不動尊ホームページ




国領神社 千年の藤

   国領神社

やや南の地点に位置し、京王線布田國領神社の境内には、御神木として藤の木があります。
この藤の木は、樹齢約四、五百年といわれ、人々は畏敬の念を込め、「千年乃藤」と呼んでいます。
  以前は大人ふたかかえ以上の欅(ケヤキ)の木にからまり、現在の甲州街道の方まで延びて、藤の花を咲かし実を生らしていました。
しかし、落雷のために枯れ、倒木の恐れが出てきたので、藤の木を保護するために欅の木の代わりに電柱を二本立て、鉄骨製の藤の棚を昭和四十七年四月に造りました。
この藤の棚は、高さ約4.0メートル、面積約四〇〇平方メートルあり、棚一面に藤の枝が広がっています。 
藤の花は、四月の下旬から五月の上旬にかけて開花し、四月から五月にかけての連休の頃が一番の見頃で棚一面に薄紫色の花房をつけ、甘い藤の花の香りを境内はもちろん付近にまで漂わせ、遠近の人は参拝と花また、甘い香りをたよりに種々の昆虫も集まってきます。
 この藤は、幾歳月を経て今日もよく延び茂るので、延命・子孫繁栄・商売繁盛、万物繁盛に通じ、また「フジ」の字は不二・無事に通じ、災厄を防ぎ守る御神木として敬い崇められています。歴史ある老舗と最先端の店とで構成される不動商店会をどうぞご利用ください。

国領神社ホームページ